セールスライターとしてキャリアをスタートさせたものの、当初に思い描いていたような報酬を稼げていない。そんなセールスライターは多いのではないでしょうか。
例えば、たくさん営業をしているのに一向にクライアントを取ることができない。仮にクライアントを取れてもリピートしてもらえない。もしくは、報酬単価が低くて負担ばかり大きくなってしまう、などなど。そのような悩みを抱えているセールスライターも多いのではないかと思います。
私自身、ビジネス経験も実績もないなかで、セールスライターとして独立してしまったクチなので、上記のような問題は一通り経験してきました。
しかし、今回お伝えするある「視点」を持つようになったことで、クライアントが尽きることがなくなり、また、報酬もぐんぐんと右肩上がりに伸びていったのです。
私の周りでも稼いでいるセールスライターは皆一様にこの視点を持っていますし、現時点で稼げていなくても、その視点を持っているセールスライターは時間の経過とともに稼げるようになっていきます。
つまり、この「視点」は一種の「マインドセット(意識づくり)」であり、私たちが手にする結果に先立つ「先行指標」でもあるということです。
この視点を取り入れた翌日に結果が変わるといったことはありませんが、間違いなく、確実に、じわじわと、仕事への取り組み方が変わり、周りとの関わり方が変わり、クライアントとの関係性が変わり、気づいた時には高報酬が手に入るようになる。そんな極めて重要なものなのです。
セールスライターの報酬はクライアントにもたらした利益で決まる。
その「視点」とは何か。
率直に答えを言えば、「クライアントへの貢献」を第一にするということです。
あなたが手にすることができる報酬は、クライアントにどれほどの利益をもたらせるかで、ほぼそのまま決まります。
より具体的にいえば、あなたの文章によって生み出された「売上」から、広告費やメルマガ使用料などの「経費」を引いたときに、どれくらいの「プラス(利益)」を残せるか。これによってセールスライターとしてのあなたの報酬が決まるということです。
長期的に成功するセールスライター
あなたは一時的な成功を望みますか?それとも、3年、5年、10年と、続ければ続けるほど、どんどん右肩上がりに収入が増え、働く時間や労力は反比例するように少なくなっていく状態を望みますか?おそらく後者ではないでしょうか。
だとするなら、やはり、クライアントへの貢献は不可欠になってきます。クライアントに貢献することで、そのクライアントはあなたのことを信頼し、リピートし、より高い報酬をあなたに渡してくれるようになるからです。
そして、より良い条件のプロジェクト、より良い待遇であなたを迎え、あなたと末永い付き合いを望むようになっていきます。
尻すぼみになっていくセールスライター
では逆に、クライアントへの貢献の視点が欠ける場合はどうなってしまうのか。
簡単に言えば「一回限りの関係」になってしまいます。少なくともそのような関係が長続きすることはありません。セールスライターはいかに楽をして報酬を稼ぐかばかりを考え始め、反対に、クライアントはいかに安い報酬でセールスライターを働かせるかばかりを考え始めます。
そして次第にお互いに対して不信感が募り、ささいなミスや誤解から関係性に亀裂が入り、疎遠になっていきます。
もちろん、セールスライターから搾り取ることばかりを考えているクライアントは、そもそも付き合うべき対象ではありません。そのようなクライアントはさっさと見切りをつけて、貢献をしてくれるセールスライターに対して、寛大な気持ちと態度で向き合ってくれるクライアントを見つけるべきです。
しかし、いかに賢明で誠実なクライアントであっても、セールスライター側に貢献の精神がなければ、逆に、クライアントから見切られる側になってしまいます。
クライアントへの貢献の気持ちが成長につながる
クライアントへの貢献の気持ちを持つことは、単なる精神論を超えて、大きなメリットをセールスライターにもたらしてくれます。
第一に、クライアントとの最良の信頼関係を作れるようになること。お互いに尊敬し合い、認め合い、同じ夢や目標を分かち合い、一緒に向かっていける。そんな関係性を作ることができます。
第二に、さまざまな工夫やアイデアが生まれ、より大きな成長と成果につながっていきます。貢献には天井がありません。セールスライターはその影響力を駆使して、いくらでも顧客を生み出し、利益を上げることができます。常にできることを探す姿勢が、セールスライター自身の才能を開花させ、実力の向上に繋がっていくのです。
目先の利益を犠牲にすることが成功への近道
ここで注意点があります。長期的な関係を重視し、クライアントへの貢献を追求していく過程では、目先の利益を犠牲にしなければならない場面が出てくるということです。それも一回や二回ではありません。かなり頻繁にそのような場面が出てきます。
例えば、より大きな利益のために、クライアントから依頼されていない業務が発生することもあります。常に移り変わる状況の中で、当初の契約に織り込まれていなかった業務が発生することもあるのです。そんな時に、「契約していないからやらない」といった態度や「報酬をもらえるならやります」といった態度では、クライアントと良好な関係を築くことは難しいでしょう。
このような場面で、利益を出せることを第一優先として、率先して、気持ちよく動けるか。短期的には損するかもしれないが、クライアントの貢献ために動けるか。ここが長期的な成功を手にできるかどうかの分岐点になってきます。
つまり、セールスライターとして長期的に成功するためには、クライアントへの貢献を優先し、目先の利益を犠牲することをいとわない姿勢が大切であるということです。
まとめ
今日はやや抽象的な話に終始してしまったかもしれません。しかし、セールスライティングの技術以上に大切な話をしました。
どんなにライティングの技術が高くても、クライアントがいなければセールスライターの仕事は成り立ちません。
セールスライティングのスキルを自分自身のビジネスに活かすならいざ知らず、クライアントありきで事業展開をしていくのであれば、クライアントとの長期的な関係性を築くことは何よりも大切になります。
その上で、目先の利益を犠牲にしてでも、「クライアントへの貢献」の視点を持てるか。ここが長期的に成功できるセールスライターと、尻すぼみになっていくセールスライターの大きな違いになってくるのです。
一回読んだだけではピンと来なかったかもしれません。2度、3度と読み返してみてください。きっと今回のお話の真意をご理解いただけると思います。